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アネット有限会社 鹿児島県鹿屋市

アネット有限会社

無菌状態のクリーンベンチ内で培養する「バイオ苗」の生産など、先進的な取り組みを長年続けているアネット様。甘藷若葉の新品種「すいおう」の開発や普及にも携わっている同社会長の尾曲さんに、会社の概要やご自身の考えなどを伺いました。

生産者プロフィール
社 名 アネット有限会社
代 表 尾曲和代
創 業 1999年
所在地 〒893-0021鹿児島県鹿屋市東原町2869-1
公式HP http://www4.synapse.ne.jp/anet/
尾曲修二 さん
尾曲修二 さん
生産者プロフィール
社 名 アネット有限会社
代 表 尾曲和代
創 業 1999年
所在地 〒893-0021鹿児島県鹿屋市東原町2869-1
公式HP http://www4.synapse.ne.jp/anet/
日本における甘藷若葉の印象を変える
──まずは、会社の概要から教えてください。
──まずは、会社の概要から教えてください。
当社は1999年の創業以来、鹿児島県の特産であるサツマイモやショウガなどの生産、加工、商品展開に取り組んでいます。中でも、当社がパイオニアと言えるのが「バイオ事業」です。種イモから栽培するサツマイモなどの農産物は、ウイルスなどの影響で親株が病気になってしまうと、子株にもそれが引き継がれてしまいます。そこで当社はウイルスが進入しづらい部分を摘出、無菌状態の試験管で培養し、品質や収量の向上が見込める「バイオ苗」を育成。現在はこの方法で60種類ほどの品種を手がけており、生産農家さんへの提供などを通じて、農業の発展に努めています。
──科学的アプローチを行っているのですね。
──科学的アプローチを行っているのですね。
新品種の普及にも積極的に取り組んでいます。その一つが、強いえぐ味と青臭さから、従来は食材として顧みられなかったサツマイモの葉・茎・葉柄(甘藷若葉)をおいしく食べられるように改良した「すいおう」です。すいおうは国が運営する九州沖縄農業研究センターが中心となって開発した品種ですが、当社は栽培試験の段階からプロジェクトに参画。現在は鹿児島県内最大のすいおう生産企業として普及活動にも積極的に取り組んでおり、生産農家さんへの苗の提供をはじめ、『はたけの恵青汁』や『はたけの恵石鹸』といった一般商品向けにも展開しています。
──すいおうは非常に栄養価が高いのだとか。
──すいおうは非常に栄養価が高いのだとか。
すいおうにはタンパク質やビタミン類、ミネラル類、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。もともとの甘藷若葉も韓国や東南アジア諸国では栄養価が高い野菜として扱われているのですが、先ほども申し上げたようにえぐ味や青臭さがあるおかげで、日本ではあまり食されていません。知っている方も多くないでしょう。すいおうは、そんな日本における甘藷若葉の印象をガラリと変える存在だと言えます。ぜひ、より多くの方に機能性を理解していただいた上で、そのおいしさを試していただき、ご自身の健康管理に役立てていただきたいですね。
より高効率・高品質な生産ができる環境を
──生産のこだわりも教えてください。
──生産のこだわりも教えてください。
無農薬・有機肥料による栽培を行っています。もともとバイオ苗は病気に強く、ぐんぐん育つ性質を持っていますし、タイミングを見極めて早め早めに対処すれば、害虫の被害も最小限に留めることができます。大変なのは除草ですね。日々草と闘っていると言っても過言ではないのですが、そんな時に活躍するのがオーレックさんの草刈機です。「草と共に生きる」をコンセプトに掲げるオーレックさんは、有機農法にチャレンジする生産者の強い味方。当社も新製品の実用化試験に協力していたりするので、ぜひ、今後も良好な関係を維持し続けたいと思っています。
──今後は、どんな挑戦をされるのですか?
──今後は、どんな挑戦をされるのですか?
日本は、2050年までに有機農業の農地を全体の25%に増やす目標を掲げています。この目標を実現する上での壁が「コスト」です。現在、農作物を取り巻く状況は世界的に「価格を取るか」「品質を取るか」の二極化が進んでいますが、そんな状況を変えてくれるのが、バイオ苗をはじめとした新技術の確立・普及だと思っています。当社はバイオ苗を低コストで生産するシステムを構築しましたが、まだまだ道半ばです。これからも研究を続け、今以上に高効率・高品質な生産ができる環境を整えることで、日本や世界の農業の発展に貢献していければと考えています。

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